⚫︎ 修理作業、その他諸々の日々
- atelier-yazd

- 5 日前
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更新日:4 日前
春というよりは、初夏の勢いですね。
今年の夏も暑いんでしょうか。
GWもとっくに終わり、5月も半ばで、本当におののいております。
4月から5月の頭までは、お預かりしていた修理に掛かりきりの毎日でした。
長年使って頂くとこうなるのかあ〜と思ったり、修理で初めての体験をして、面白いなあ〜と思ったりしつつ、我が子たちにじっくりとメンテナンスを施して、嫁ぎ先へ戻していくという地道な作業に明け暮れておりました。
合間、合間にお客さまをお迎えしたり、ピザ屋さんの臨時バイトに入ったりと、静かながらも結構忙しい日々でした。
修理作業があけて、久々に製作したオーダー品がやっと仕上がったので、本日、かなりホッとしております。
13年前に切った型なのですが、出来上がりはとてもシンプルに見えるのに、むっちゃ癖の有る型紙。じーっと型紙を眺めても、全貌が読めない。
ちょっとずつ型紙を修正して、何個目かのサンプル製作で、ようやく、この子の性格だけは掴んだかなあ〜という感じ。親なんですが。
結局は仕上がりまでに半月くらいかかってしまいました(笑)
自分の作った型紙に翻弄されるとは〜と苦笑いでしたが、良い勉強になりました。今、作ったら、こういう作りにはしないなぁと。13年前の私の頭をちょっと小突いてやりたい気持ちです。
ちなみに、この商品は、最終段階での失敗率が高いのと、修理が困難というリスクがあるため、今後の製作はしないでおこうと決めました。
明日からは、工房販売の商品たちをじっくり製作していきます。
ここまでに集めた素材を形にしたかったので、すごく楽しみです。
夏野菜の為に畑も手入れして、伸び切った草たちを刈って干したり、色んな作業も山積みですが、今はとても良い季節です。
5年ほど使い込んで下さっているBritish Millerain社製オイルドコットンを使用した「袈裟ショルダー」。オイルワックス完全に抜けております。
ここにオイルワックスを入れ込んでいきます!
私も初体験の作業。ドキドキです。

British Millerain社のオイルドコットンを使用している本家バブアーさんが出しているオイルワックス(Amazon、楽天などで購入可)。
こちらを湯せんしながら、透明の液体状になったモノをスポンジで塗り込んでいきます。全体に塗り込んだら、ドライヤーで、生地の中まで浸透させます。

みっちりとオイルワックスが入りました!メンテナンス完成です!
見た目、新品の生地みたいです。付属革や縫い目にもオイルワックスが入るので、ざっと防水加工にもなります。凄い!面白い!
この方法でオリジナルのオイルワックス生地が作れそうです!

こちらは、5年ほどお使い頂いた半月タイプの「袈裟ショルダー」。
オイルワックスも抜けていますが、生地のダメージが強いので、分解しながら残せる素材と、そうで無い物を見極めていきます。

結構なダメージです。ショルダーベルト革、付属の馬革は、生きてます。
パーツを外して、革のメンテナンスを施していきます。

生地部分は、穴も空いていたりで、かなりのダメージの為、新しい生地で作り直しました。

後ろ胴も同じく生地は取り替えで、馬革パーツは色ハゲを染色し、色留め処理をして組み上げ直します。馬革は強いですね。

底まち生地もリニューアル。ベロ革、ベルトループ革は再利用。

組み上げ直して、ベルトパーツを取り付けてメンテナンス完成です。
見た目、新品。ここからまた長くお使い頂けます!

おそらく、10数年前の長財布です。
ロウ引きの11号帆布とオイルヌメゴート革(特厚)、サイドマチには武州藍染の極厚ストタイプ生地を合わせてます。色んな箇所に擦り切れが見えます。


使えるパーツを取り出します。
マチ生地が貴重な生地ですので、水に浸して、ボンドを緩めて、裏張り生地からはがしていく作業を同時に行っています。

メンテナンス完成です。
ダメージの有った箇所をカットして、奇跡的に残していた同じゴート革を擦り切れる箇所に組み込みます。フタ革に染色と色留めを施して、組み上げ直しました。生地には、バブアーのオイルワックスを入れてみました。

貴重なサイドマチ生地も、革を貼り合わせて復活です。
カード段革も再利用。
仕切り生地には、スウェーデン軍のマットレスカバー生地を。

ダメージ強めの馬革のミニポーチです。
ファスナーテープが切れてしまっています。

後ろ胴はもっと深刻なダメージです。

見た目、違うじゃ無い!と言われそうですが、その通り(笑)
馬革をそのまま使うには、強度が心配なので。
ずっと前に裁断していた出番の無かった革パーツを使いました。
これでどの素材も活かせます!

ちょっと分かりにくいのですが、馬革は内装にして生まれ変わりました!
使える子は使います!

若気のいたりの型紙で製作した小銭入れです。
最初で最後のお披露目です。

口元がかぱーっと開くので、小銭が取りやすいのです。
この部分は、どこかで採用して使いたいですね。

後ろには、カードポケット。




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