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⚫︎ 11月の畑と姿見を取り付けた話

更新日:3 日前

気がつけば、もう11月も半ばです。

個展が終わってからあっという間に時は過ぎておりまして、工房兼住まいの伊賀のお山は、既に朝晩と冬に近い寒さとなっております。

秋が本当に短いですね。


今回は、鞄の話ではございません。

畑の話、デカい姿見を自力で設置した話のみの余談的な内容です。

ご興味なければスルーして下さいませ。


先月の個展後から何をやっていたのか?という振り返りを本日してみた所、お受けしている鞄の製作やメンテナンスをしつつ、お泊まりのお客様をお迎えしたり、集落の敬老会のお手伝いに出掛けたり、合間にお客さまをお迎えしていたり、ご近所のピザ屋さんで臨時バイトに入ったりと、人見知り&引きこもり人間の割には、人さまとふれ合いつつ、バタバタとして過ごしておりました。

ポンコツ52歳、この1ヶ月、結構、頑張りました。


そうこうしているうちに、冬が来るでは無いか!とおののきつつ、順番にしなければならない事を書き出しながら(そうしないと忘れる)、一個一個、項目を潰している日々です。

何せ伊賀の中でもかなり寒い地域なので、石油ストーブを2台引っ張り出し、作業部屋をカーテンで仕切っての寒さ対策。

そして、温かい室内ばき(頂きモノ)に履き替え。

窓側に木のカーテンも並べます。そうしないと、サッシからの冷気が足元からやって来るのです。やったとて、鉄の塊のミシンは冷気を吸ってキンキンに冷えますし、霜焼けが足指に出来ちゃいます。血行が悪いんでしょうね。

生活面では、すでに布団を冬仕様に替え、陶器の湯たんぽ(頂きモノ)をセッティング。車のタイヤも冬用に履き替えました。


そして、やらねばならない事としては、畑の整備です。

夏と秋野菜で楽しませてくれた我が家の畑ですが、先週、ようやく空芯菜の最後の刈り取り、踊り暴れるように成長した菊芋の茎を刈り取り、タマネギ苗を定植しました。

昨年は、秋に玉ねぎ苗を買いに行くそびれてしまって、2月に植えるという失態をやらかしたのですが、今年は万全です。

タネから育てた苗50本、春にとっておいたミニ玉ねぎ50個、元バイト先にて購入した苗100本、合計200本をそれぞれ別の畝に植え付けしました。

上手く育てば御の字という気持ちですが、どういう風に育つか楽しみです。

その他にも、スナップえんどうの苗を植え、ご近所さんから頂いたネギや春菊やらの苗も植え付けました。

うちの畑は、無肥料で育てる自然農法的なやり方と、生ごみ堆肥&色んな菌を入れ込む雑多なスタイルで、全ての野菜が、ゆっくりと成長します。市販の肥料とは異なる所です。

山と家で出るゴミから栄養を作って貰うので、これ自体が実験的で、とても面白いのです。

農業資材のEM菌を浄化槽用に毎月貰える集落なので、それを培養しつつ、時に納豆菌も足し込んで、畑に撒いてます。色んな所で謎のキノコが生えてきてますが、そういう所の野菜は元気で美味しい。糸状菌が野菜を育ててくれるんですね。面白いですね。

出来る野菜も有れば、いつの間にか消えてしまう野菜も有ります。

それも全て良しとしています。


そして、本日、ひとつデカい山を越えたので、記念に記しておきます。

今年、工房の玄関ドアを新調するにあたり、その前に玄関内を整えておきたいという目標がございまして。8月に壁の漆喰塗りが完了し、もうひとつ残ったミッションが、玄関内に大きな姿見鏡を取り付ける事でした。


玄関内に、隣りの6畳間の応接間(使って無い)に入る為のドアが付いてまして、引越した当初から不自然だなあと思ってはいたんです。

このドアを漆喰塗りの前に取っ払って、そこに内側に骨組みを組んで、コンパネで壁を作っておいたんです。そこにピッタリハマる鏡が有れば最高では無いか!と企んでおりました。

とはいえ、コンパネ一枚分の大きさの鏡ですので、デカいし、重いに違い無いと。

業者さんに頼めば間違いは無いですが、結構な設置工賃が掛かるのです。

それじゃあ、駄目もとで、自分でやってみよー!となりました。


そこから、オーダーカットのガラス屋さんを検索して、板鏡の配送依頼を。

到着日、いつもの倍の大きさのトラックでの配送ゆえ、工房までトラックが入れないという事態に。

配送ドライバーさんから連絡を貰い、ふもとから2人で手運びして何とか工房まで到着。

デカいし、重いし、これは手強いぞと、この時点で確信しました。

そこからしばらく、土間で寝かせて、製作作業中もどうしたもんかとひたすら思案。

人の力を借りなさいよって話なんですが、先ずは自分でやってみたいという気持ちが走る人間でして、考えに考えた末、Amazonにて、バキュームリフター2つを購入(一個¥635)。鏡専用ボンドは別ルートで入手。

天気は良いし、気力が残ってる今日しか無いぞ!と、挑みました。


とりあえず、土間から玄関口まで鏡を運ぶまでが先ず大変。

重い。当たり前です。コンパネサイズの5ミリ厚の鏡です。

で、玄関床に置いてから、壁に立てかけるだけで、まあ大変。

硬い所に当たると割れそうなんです。当たり前です、鏡だもん。

床と同じ位置に設置なら、まだ楽なんですが、ドアのついていた位置が、何故か床から30センチ上がってる所なんです。

そこまで持ち上げねばならない上に、築50年以上の木造建築の家って、ひずんでるのが普通です。はめようとしている壁の枠が元々真っ直ぐじゃ無い。

これはコンパネ板を貼った時から分かってました。

つまり、重い鏡を地上から30センチ持ち上げた上に、やや歪んでいる枠に向かって、鏡を押し付けて接着せなばいかん訳です。やめとけよって話です。

思案に思案を重ね、イメトレにイメトレを重ね、「私ならやれる!」を連呼して挑みました。


先ずは、家の裏に置いてあるコンクリブロックを総動員して、設置壁に対して、床から30センチ底上げした1m四方の地盤を作る。そこにダンボールを貼り付けて硬さをカバー。

設置する壁横に一旦、鏡を持ち上げておいて、ボンドを壁一面に塗りつけた後に、横にスライドさせて、身体を押し付けて圧着。完成。という段取りです。

で、作業スタート!

鏡を持ち上げて隣に置く&ボンド塗り付けまでは、思ったよりスムーズに。

ところが、肝心の横へのスライドの時点で、鏡の左下にカキーンと欠ける音が。

ちょっとブロック箇所に当たってしまったんですね。

ですが、止められない。そのまま、壁に向かって鏡とダイブです。ウニョーって感じで肩で押す感じ。大した圧着にはならんのですが、強力な専用ボンドなので、大丈夫だそうです。

欠けた箇所を見たところ、固定の木枠でギリギリ隠れる程度で済んでおりました!

色んな神さまありがとー!叫びますよね。叫びますわ。

その後、鏡のぐるりを木枠で固定。夜にようやく仕上がりました。

そんなこんなで、バキュームリフター、ブロック、ボンド諸々の道具たちの底力を知り、人間って馬鹿力出るよねという事を学んだ一日でした。

長々と失礼致しました。



現在の畑です。

菊芋を刈り取り、空芯菜を刈り取り、玉ねぎ苗を植え付けました。

春になったら、黒いビニールマルチを外して、雑草マルチで土作りをする予定です。

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荒れております!菊芋を刈り取る前の段階です。

菊芋が、暴れまくって、一緒に植っていた里芋をなぎ倒しておりました。無念!

この刈り取った茎の残渣は、土と混ぜて発酵させて堆肥にしていきます。良い栄養分となるんですよね。ゴミにせず循環させていきます。

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菊芋、豊作です♪私は菊芋のソテーが大好きなので、ここからしばらくは、菊芋祭りです。

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でかい姿見、設置完了です!感無量です。

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心霊写真では無いです。

工房の展示室から、この姿見で鞄を持った姿を見て頂けるんです。やっと念願叶いました。

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