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● あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。


新年が明けて、早いもので、既に3日経っております。

元旦は、仕事をお休みにして、実家にて、一日中、本当に何にもせずに過ごしておりました。

まあ、本当にダラダラと、昼間からお酒を飲み、どうでもよさげな正月番組を流し見しながら、食べて、うたた寝してと、ある意味、本当に贅沢な一日を過ごさせて貰いました。

そんな、たった1日の自堕落がたたり、2日目の起き抜けには胃袋が重く、頭が働かないという有様。やっぱり、仕事場に居る方が、健康に過ごせる様です。


お正月の2日、工房近所の神社にてお参りを済ませ、年末にお預かりした、シザーケースの修理とメンテナンスが初仕事となりました。

10年前に特注でお作りさせて頂いたシザーケース。

年末にお預かりした時には、余りの変貌っぷりに、驚愕したのですが。

その変化は、毎日、お仕事の相棒として頑張ってきた証でもあり、お客さまの歴史も刻まれて、なんとも感慨深い思いとなりました。


年末の時点で、半解体をして、オイルクリームをたっぷり塗り込んでおいたのですが。

2日後に塗り込みを重ねても、まだまだ、どんどん、吸い込む吸い込む。 結局、3日間に渡り、塗り込み続けて、ようやく、柔らかさとしなやかさが戻ってきてくれました。


全てのミシンステッチを入れ直し、革端を磨き直し、裏面の補強を施して、古くなった金具を取り替えて、ボタンループを新しくして、やっと修理が完成です。



このシザーケースは、確か初めてのフルオーダー商品で、何度も試作をして、色々と試行錯誤をして、やっとお渡し出来た子だったかと思います。

大事な刃物道具を入れて頂くケースで有る事、ほぼ、毎日使用するので強度がより必要である事、手軽に掃除が出来る事等々、普通の鞄以上に、ポイントになる部分が多かったのと、ヤズドらしさも入れ込みたいと思っていたので、とても苦心して仕上げたケースでした。


10年ぶりに再会し、メンテナンスしつつ思った事は、「10年前の私、よくぞ、頑張って作ったなあ」でした。

勿論、稚拙な部分も多々あります。

ですが、掃除がし易い様に作った袋部分の仕様、その他、ちょっとした箇所に涙ぐましい努力をしておりました。

この時の情熱とか、モノを作る時の思いとか、10年後の今の私には、ともすれば、薄れかけているものが有るかもしれないと感じ、結構、寂しい気持ちにもなってしまいました。

けれど、10年経って、出来る事も増え、今の考え方や思いで作れるものもきっと有るよなあと思えて、機会が有れば、シザーケースをまた作ってみたいとも思えた、久々の我が子との再会でした。


そんなこんなで、初仕事にて、初心を思い出そうとして、昔の事過ぎて、思い出せず。

ポンコツな自分に腹立たしさを覚えながら、とりあえず、また明日から頑張ろうと誓ったお正月です。

4日が仕事始めのお客さまのシザーケースのメンテナンス、間に合いました!

さて、帰って寝ます。




写真は、10年ぶりに再会したお客さまのシザーケース。

長く使って下さって、本当にありがとうございます。

4日の仕事始めの朝にお持ち致します!