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● 今年もありがとうございました

気が付けば大晦日です。

夕方に4本の革包丁を研ぎ、ミシンと漉き機のクリーニングを行って、工房の掃除も終え、ご近所さんと年越し蕎麦を食して来ました。

ようやく落ち着いたので、こちらを書いています。


12月は、本当にあっという間で、オーダー製作と修理の日々でした。

合間に友人の結婚式に出席したり、スペシャルなお料理をふるまって下さる靴職人さんの忘年会に伺ったり、工房の物件探しに奔走したりで、はっと気づけば、大晦日になっておりました。


今年は、ほぼ月一でイベントに出るスケジュールで回らせて頂いて、毎日、毎日、鞄を作っていた気がします。

鞄たちが嫁いでゆくのは、とても嬉しかったのですが、製作時間が掛かってしまう私のペースとしては、かなり厳しいスケジュールとなってしまい、自宅に帰れず工房に泊まり込む日々が多くて、年間の半分は、作業机で寝ていた気がします。


只、一年を通して、これだけ、ひたすら鞄を作っている時間というのは、本当に貴重な時間でしたし、本当にとても有り難い事だなあと、段々とマゾ体質に火がついていった事も否定出来ず、やっぱり自分は、鞄馬鹿なんだなあと自覚した一年でも有りました。


そんな訳で、各地のお店に伺う時には、ヘロヘロの死に体の状態で伺っていたのですが、お馴染みのお客さまとの再会、新しいお客さまとの出逢いは、ヘロヘロの身体と頭にガソリンを注入して頂けて、ドーピングをした人みたいになっていたかと思います。

そんなやりとりが、やっぱり楽しいので、生きてる限りはこういう風に動いていくんだろうなあと、思っている年末です。

一時期は、ゆっくりとゆとりを持って生きていきたいとも思っていたのですが、多分、生きて動ける間は、ギリギリの線で、生き切っていく方が、向いてる気がしております。

そういう部分を、ちょいちょいうざったいと思われがちな人間では有ると自覚もしております。その代わり、いつも真剣勝負で挑みますので、懲りずに、お付き合い頂けると幸いです。


来年の予定もほぼ確定してきております。

来年のゴールを目指して、年明けからスタートしていく予定です。

元旦のみ、お休みを頂くのですが、2日から工房に出ておりますので、何か有りましたらご連絡下さいませ。


改めまして、今年一年、アトリエヤズドにお付き合い下さいました皆さま、本当にありがとうございました!

来年からもまた、楽しい気持ちで持って頂ける子たちを作っていきたいと思っていますので、どうぞ、宜しくお願いいたします!




今年の最後にひとつだけ余談です。


アフガニスタンで長年、灌漑事業をされてきた医師の中村哲さんが、現地で亡くなられました。

武力は戦争の解決にならないという信念で、乾いたアフガニスタンの土地に、地道に水路を作り、その周辺に畑を作り農作物を得ていく事で、戦争で困窮した人々を救って来られた方です。

こんなに凄い方が居られるんだと10年前に知り、中村さんの事をずっと尊敬していました。まさかこんなかたちで亡くなるとは思ってもおらず、本当に残念でなりません。


アフガニスタンのみならず、中東情勢については、不安定要素が多々有り、日々、思う事があります。

私の屋号がイランの街の名前から貰っている事もあり、私は、中東に親しみを持っています。

そして、かねてよりインフラ整備をして来た日本に対して、イランの人達も、親しみを持ってくれています。

中東の多くの国が、日本に対して、同様の感情を持ってくれている事を、多分、日本人は知らないのでは無いかと思います。

武力や威嚇では、国家間の問題は解決しませんし、悪化しか招かないと思っています。

戦争をしない、武力を持たない国だからこそ、日本に対して、親しみを持っている中東の人たちを、決して裏切らないで欲しいと思っています。

くどくなって申し訳ありません。

改めまして、中村哲さんのご冥福をお祈り致します。



写真は、イランのヤズドの夕景です。