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執筆者の写真atelier-yazd

⚫︎12月です 販売商品のご紹介①「樹の実case」


師走です。

今週に入ってからぐんと寒くなってまいりましたが、皆さま、お元気でしょうか?

今年は大丈夫だと思っていた足指の霜焼けが、冷え込みと共にやっぱり出来てしまいました。そう簡単に体質は変わらんもんですね、困ったもんです。


あっという間に、年末を迎えそうな勢いなのですが、来週を目処に、オンラインショップを立ち上げたいと思っています。

以前にもそんな事を書いたのですが、撮影スペース作りが出来るかと思いきや、商品作りに時間が掛かっておりまして、その部分に全く手が付けられておりません。

という事で、拙い写真、分かりにくい箇所、諸々有るかと思いますが、正式にオンラインショップにアップしていく前に、こちらで少しづつですが、商品説明をさせて頂きたいと思います。


商品一号目は、先月のブログにも載せた獣害の革を作っておられる『コモレビ』さんのヌメ鹿革を使った「樹の実case」です。

普段の革とは、扱いが全く異なるので、製作時間が非常に掛かってしまったのですが、個人的にも大好きな鞄なので、第一号にあげていきたいと思います。


「樹の実case」


■価格 ¥140,000(税込 配送料込)

■素材 ・表革 ヌメ鹿革(獣害により捕獲された鹿)オイル多めです

    ・ショルダーベルト革&付属革 日本製ヌメ馬厚革(バット革)

    ・肩当革裏面  日本製ヌメ鹿革

    ・内装 グランジ64クロス  綿60%ナイロン40%生地の塩縮加工

    ・ファスナー  朝日ファスナー「A-zip」 

    ・手縫い糸 日本製ラミー麻糸(蜜蠟引き)

    ・その他     ビー玉 真鍮製金具

■重さ 850g

■全長 62㎝

■ショルダーベルト長さ 75~85㎝(ジョイントパーツ込み95㎝~105㎝)

 ★男女共にご使用頂ける長さ調整が可能です

■ファスナー開き口 42㎝



価格は、¥140,000です。

現在、全ての材料費が軒並み上がっている事も有り、現状、クードゥー革で製作している「樹の実case」自体の価格を¥100,000にさせて頂いております。

その上でも、高めの価格なのでは?と思われるかもしれません。

ですが、この鹿革製作に掛かる手間、他には無い魅力と素材の持つ力がとても高い事を加味した上での判断です。ご理解頂けると幸いです。


写真では写しきれておりませんが、この鞄の革表面には傷が多数有りますし、縫い割れ箇所もございます。ですが、鞄の強度には関係の無いように裁断して縫製してあります。

決して綺麗な表情では無い、獣が生きていた時の全ての証が出ている様な野趣あふれる革で有る事をご承知頂ければと思います。

私が思うに、この革は物凄く良い変化をしてくれると思っています。

オイルが多めに入っている革ですので、摩擦が出る部分にはタンニン成分とあいまって、物凄く良いツヤ感が出てくれると思います。そして、触り心地としては、最初はごわっとした質感が有るのですが、その下に有る組織は鹿独自のしなやかさが有るので、使い込む程に、柔らかさが出てきてくれると思われます。


只、この革に関しては、経年変化が未知数です。私自身が想定していない変化が有るかもしれません。

ですので、何か有った際には、私自身が責任をもって、出来る限りのメンテナンスをさせて頂きます。


ちなみにショルダーベルトに使用している革は、姫路の馬革タンナーさんで作られていた極厚のヌメ馬革です。背中の革をメインにした箇所で、非常に丈夫でしなやかな本当に良い貴重な革です。この鞄で全て使い切った形です。

本体の鹿革のボリューム感と質感には、この革が良い!と思い、合わせました。

かれこれ10年以上、このレベルの馬革を見ていないので、革がお好きな方には、触れて楽しんで頂きたい革です。昔は、基になる原皮が、質が良く厚みの有るものが有ったのだなあと、しみじみと思います。


「樹の実case」は、タテに長い鞄ですので、中の荷物がどうしても下に行ってしまうのが難点でしたが、これまでのお客様のご要望をお聞きしつつ、改善を施し、内装のポケットを4つに分けて付ける事で、荷物が分散出来る様にお作りしています。

写真では分かり難いかもしれませんが、かなり使い勝手が良くなりました。


デザイン的なお話として、この鞄は、樹の実をイメージして製作しています。

頭とお尻には、種をイメージしてビー玉を入れております。頭側には、小さな宇宙が見える小窓が付いています。

決して、実用性が有る鞄とは言えませんが、背負って頂くと背中に豆がくっついている様な姿になります。持つ側も見る側も楽しく面白い気持ちになって欲しくて作った鞄です。

かれこれ、20年以上、製作してきた鞄です。




今回は、樹の実caseについての説明でした。詳細については、添付写真をご覧下さい。

本来でしたら、実際に見て手に取ってじっくりとご検討頂きたいところなのですが、近々での出展予定が無いものですから、このような形で申し訳ありません。

決して買い易い価格の鞄では無いかもしれませんが、自信を持ってお作りした鞄ですので、どうぞじっくりとご検討下さいませ。


★鞄についてのご質問等は、どうぞ遠慮なくご連絡下さいませ。

★お支払いについては、銀行振り込み・クレジット決済をお選び頂けます。


tell  090-8321-5974



革を製作している『コモレビ』さんのinstagram → https://www.instagram.com/komorebi_no?igsh=NWhkb3A2ZzRhNHdq


「樹の実case」

背中側にファスナー開き口

肩当て 裏面には、柔らかい鹿革をあてています

引き手は、木の葉

頭側の小さな宇宙が覗く小窓 内側にはビー玉入り。革に細かな縫い割れがあります。

お尻側 内側にはビー玉入り。革に縫い割れが出ています

ショルダーベルトのヌメ馬革 肩当てに隠れた箇所にキズが有ります。

割れでは無いので、強度に支障はありません。

内装ポケット 上下に大小の貼りポケット有り。

内装ポケット 

上部に薬などが入る小さめのファスナーポケット有り。

下部に電話などが入るスラッシュポケット有り。


上部にナスカン金具&キーリールパーツ有り。


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