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執筆者の写真atelier-yazd

● 追加で製作しました

来週から丸善さんでの「春の革職人展」に向けて、追加製作に励んでおりました。

今回製作したのは、クードゥー革での鞄たちです。


クードゥーという動物はアフリカに生息している、ガッチリした大きな角がある動物です。

ウシ科の動物ですが、鹿にも似た組織を持っている感じがします。

角での喧嘩、野生の環境により、胴にワイルドなキズが残っている事が特徴的な革です。

そんなワイルドな見た目に加えて、とてもしなやかな革なので、この革がとても好きなんです。


定番の鞄たちが、この革で作ると、全く表情が変わるのがとても面白い。

一枚の革は丸々、一頭分になります。

鞄の場合には、背骨部分が胴の中央にくる様に裁断します。

そうすると、この子が生きていた時の証(キズ)が活かせる事になります。

そして、残った箇所で、各パーツを裁断していきます。

大きめのパーツが取れる時には、財布ショルダーを製作します。

鞄とショルダーが取れると、綺麗に革一枚を使えます。


死んだ事が決して無駄にならない様に、この子が生きてた事を活かせるように鞄を作れている気がするので、より好きなのかもしれません。

綺麗事ではありますが。


今回の「ふらりぶらりさんリュック」、「ふくろうリュック」、「財布ショルダー」それぞれが、本当に良い感じで仕上がってくれました。

本屋さんでのイベントに合っているのかどうか?見えない所ではありますが、自信を持って作った鞄たちですので、よろしければ、丸善さんでのイベント、覗いてみてください。



「丸善・春の革職人展」

丸善日本橋店1階

3/22(水)〜3/28(火)

9:30〜20:30

最終日は17時まで



ここからは余談です。

今朝方、佐川急便さんに大きな荷物をお任せして、残る作業に勤しんでおる日曜日です。


暖かくなったとはいえ、ここは山を背負っているので、朝晩は冷え込みます。

しかし、やはり春。遂に山の獣たちが動き出しました。


先日の夜中、庭でぎゃーぴー鳴く鳴き声と、バタバタという音がうるさいので、2階の窓からじーっと見ていると、5匹くらいの獣たちが、なにか獲物を取り合っているのか?騒ぎまくって、走りまわっておりました。

よく見ると、先月、隙間時間に植えたラベンダーの苗を踏みにじっているので、そこでむかっときて、窓を開けて「こらー!」と一喝したら、山猿たちはさっさと山へ逃げて行きました。

そして、次の日の朝、起き抜けに庭を見ると、のんびりとイタチが散歩しておりました。


山の獣たちは、ここの家に対して危機感が全く無いようです。

舐められているヤズド邸。

ほどほどに共存したいと思ってますが、苗は踏むな、抜くんじゃねえと言いたいです。

では、ラストスパート、頑張ります。




「ふらりぶらりさんリュック」。

定番はフランス製のボックスカーフ革の黒で作っている鞄ですが、今回は初めてクードゥー革で製作しました。

無茶苦茶ワイルドなキズ模様(背骨部分)が入ってまして、ほんとに格好良く仕上がりました。これは、自分が使いたい!

背面にはポケット1つ。

「ふくろうリュック」

こちらもクードゥー革です。

先月製作したクードゥー革の濃茶はお客さまのもとに旅立ちましたので、今回は赤茶で製作しました。

カジュアル度が高いので、付属革は黒で締めています。これもまた良いです。

背面にはポケットが2つ付いています。

ふらりぶらりさんリュックと同じ革の「財布ショルダー」。

このアイテムは本当に便利に使えます。

こちらは「ふくろうリュック」と同じ赤茶です。


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