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執筆者の写真atelier-yazd

● 本藍染めの生地が

昨年の11月から掛かっていたオーダー製作と修理作業が、1月末時点でおおかたの目処が立ち、何とか皆さまの元へお送り出来るところまで辿り着きました。

お待ち頂いていた皆様、本当にありがとうございます。


まだ、実験的に試作から始めるフルオーダーなどが居てくれるのですが、お客さまが気長にお待ち下さっている事に少し甘えつつ、楽しみながら、良いモノになる様に今から詰めていきたいと思っています。どうぞ今しばらくお待ち下さいませ。



そんな中、ワクワクと待っておりました素材が和歌山から届きました。

本藍染めの刺し子生地です。

和歌山の『ニワカヤマ工場』さんにお願いをしていた本藍染め生地が上がってきたのです。


大きな甕に、染めの材料である、すくも・木炭・灰汁・石灰・日本酒を混ぜ合わせて、毎日撹拌しながら発酵させて出来た藍染めの液体にて一枚一枚、伝統的な手法で本藍染めをしておられる『ニワカヤマ工場』さん。


染めに至る工程だけでも大変な手間隙なのですが、それは最終工程でありまして、ご自身で縫製された洋服と小物をご自身で染めあげて、その子たちを販売をされておられるのです。工場と名乗っておられますが、縫製と染めの工程は1人で行っておられます。私が存じ上げている職人さん&作家さんの中の「どうかしている人」の内のお一人です。


百貨店イベントでご一緒する事が多い『ニワカヤマ工場』さん。

そのお洋服が、デザインから縫製の確かさから、何から何まで私自身の好みにドンピシャだったもんですから、一目見てはまってしまいました。その時から、「いつかニワカヤマさんに染めて貰った藍染めの生地で鞄を作りたい!」という野望をずっと持っておりました。

只、染めて頂く生地がなかなか見つけられずにいた所へ、昨年、とても良い生機の刺子生地が手に入ったのです。


柔道着などに使われる刺子生地は、表情の起伏の面白さと柔らかさは魅力なのですが、鞄としての摩擦の耐久性には欠けるなあと思い、素材としての使用は躊躇していました。

それが、この刺子生地は、タテヨコの伸びが全く無く、刺子の表面の細かさも丁度良く、摩擦にも強そうなのです(正式な堅牢度を測っていないので私個人の見解です)。


この刺子生地ならば、きっと鞄に合う!ニワカヤマさんに染めて貰いたい!と昨年にお願いしていた染めでした。

そして仕上がって来たのがこの本藍染めの刺子生地。

手間暇を掛けて、みっちりと濃く染めて上げて下さいました。

開封した段階で顔がにやけて仕方がない。

「こんなん使ったら良い鞄になるしか無いでしょ〜♪」と、独り言を呟きまくりの1日でした。


今回は、鞄2個分の生地を染めて頂きました。

先ず一つ目は、私の大好きな「樹の実リュック」を作る予定です。

そして、もう一つは、新しくトートバッグを作りたいと企んでいます。

色々とやる事はいっぱいあるのですが、これが作れる!というだけでテンションが上がっております。

楽しみで仕方がない。そして、自分が使いたい。

とりあえずは、4月のイベントでお披露目出来るようにしたいと思っていますので、どうぞ、いましばらくお待ち下さいませ。



『ニワカヤマ』澤口さん、本当にありがとうございました!

また懲りずに政治談義にもお付き合い下さい。



★ 『ニワカヤマ工場』さんのHPサイト → http://www.niwakayama.com


★『ニワカヤマ工場』さんと『studio ayumq』さんのインスタグラム → https://www.instagram.com/oritoiro/


『studio ayumq』さんは、素敵なストールを手織りで織り上げていらっしゃる、和歌山在住の手織り作家さんです。

『ニワカヤマ工場』さんとタッグを組んで、時にお洋服のデザインと縫製もしつつ、活動されておられます。



ニワカヤマさんに染めて頂いた、本藍染め刺子生地。


サイトですと実際の色味とは違って見えていますが、ほんとに良い感じなんです♪


昨年末、『studio ayumq』のあゆみさんが織り上げて下さったウールの大判ストール。

わがまま要望をふんだんに盛り込んで下さった、私の冬の宝物です。

ウールの糸は、『ニワカヤマ工場』さんの藍染めです。





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