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執筆者の写真atelier-yazd

⚫︎ 新型トートバッグ出来上がりました

アフリカに生息しているクードゥーという動物がいます。

牛と鹿の中間の動物で、いわゆる、ライオンに捕食される側の少し悲しい動物でも有ります。

雄は、大きくて、とても立派なスパイラル状の角を持っており、草原を駆け回り、角で喧嘩もするそうなので、身体に無数の傷が有ります。

この傷模様が格好良くて、とても美しい。

丈夫さとしなやかもしっかりと兼ね備えている革なので、ここ数年愛用しておりました。


しかし、イギリスから入ってくるこのクードゥー革、昨年辺りから、入荷の遅れ、入る数量が減るといった状況で、手持ちの在庫を切り崩しながら大事に使って来ました。

今年の年明けに希望していた分が、8月末に運良く2枚だけ手に入りました。

今後の入荷は不明との事で、大変貴重な革になってしまいました。



このクードゥー革、傷模様や、丈夫さなどの他に、革の裏面がとても綺麗だという特徴が有ります。

通常、革という素材は、裏面であるトコ面は、繊維が剥き出しでボワボワしてる事が多く、革の毛羽や粉が付くので、裏地を付ける事がほとんどです。

例え、固定剤のふのりで抑えても、使うにつれて、毛羽が立って来るので、裏地無しという方法は、私自身、取ることは有りません。


しかし、このクードゥー革は、クロムなめし(薬剤でのなめし)という事も有りますが、裏面の繊維がとても綺麗なのです。

この裏面の綺麗さを活かした裏地を付けないで仕立てる鞄を作ってみたかったのです。


身体全体に入った傷模様は勿論、余す事無く活かしております。

敢えての作り込みパーツはありませんが、その分、各箇所のディテールと始末にこだわっています。

各パーツは個別で切り離す事が出来る様にしているので、ハンドル以外のパーツを外して、一番、軽い状態で持って貰う事が出来る仕様にしています。

とはいえ、重いですが(笑)


前回ご紹介の鹿革とは真逆の素材ですが、どっしりとした革への愛着をお持ちの方には、是非、手に取って頂きたい鞄です。

今後の入荷は不明との連絡が来ましたので、ご興味のある方は是非、この機会にご覧下さい。




「アトリエヤズドの鞄たち」

『apina』

大阪市西区九条南2-16-36

10/9(月)〜10/15(日)

12:00〜19:00

⭐︎期間中は休み無しです

⭐︎終日在廊いたします

⭐︎期間中、Hitsuji-Do さんの焼き菓子が届きます♪


★apina さんHP☞http://apina.boo.jp


★Hitsuji-DoさんInstagram☞https://instagram.com/cuisine_100100




クードゥー革の新型トート。かなりの大きさですが、持つとかなり格好良いです。

本体、ショルダー、ポケット等々のパーツに分けられます。

ポケットはハンドル革でドッキング。

ショルダーは革ロープでドッキング。鹿角パーツで、革ロープを楽に外して頂けます。


底革は、真鍮金具付き。



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