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執筆者の写真atelier-yazd

⚫︎ 修理その後

地道な作業で進めた修理、本日完了いたしました。

後は、数日間、再度オイル入れを施してから、お客さまの元にお送りします。

またここからお客さまの相棒として活躍してくれそうです。次に戻って来るのは、何年後でしょうか。


修理という作業は、新しい製品を作るよりも、数倍手が掛かる作業となります。

縫い目を解く所から始まり、古い素材を極力活かして戻す、元の縫い目を拾う、新しいパーツを足し込むという工程が入る分、とても時間が掛かるのです。

凄い状態の子が帰って来た時は、「ぎょえ〜」と小さく叫びますが、ニヤリと笑って、「待ってろよ」と、いったん修理ボックスにおさめます。

そして、ゆっくりと向き合う。こういう時間が好きです。


さて、明日からは、今月のオーダー品に掛かっていきます。

また新たな気持ちで進めます。


革のメンテナンス後、古いパーツと新しいパーツとを組み直して胴体が出来上がりました。

内装側は、こんな感じ。丈夫な「グランジ64クロス」のグリーンです。

マチパーツも革メンテンス後、傷んだものは新しいパーツに取り替えました。ショルダーベルトは、革メンテナンスをして、すべてのステッチを縫い直しています。勿論コバ塗りも。

胴とマチとの本縫い完了です。テープ巻きが入る事で、しっかりした骨が出来るので、型崩れが防止出来ます。

ひっくり返しました。型崩れが戻りました。

ショルダーベルトを取り付けて完成です。やや革の表面がハゲてる所も有りますが、革繊維はまだまだ生きております。

後胴側。

後ろ胴のポケットは、「グランジ64クロス」の赤です。綺麗な色です。


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